公開中の映画『汝、星のごとく』の原作は、Audibleで2つの版が聴けます。
通常版と、未収録の掌編が加わった特別版です。
どちらも、聴き放題の対象です。



映画を観る前に、原作を聴いておきたい。
でも、通常版と特別版って、何が違うの?



違いと、どちらから聴くかを、先にお伝えしますね。
結論ですが、迷ったら特別版をお薦めします。
本編(=通常版)に、新たな12分の未収録掌編が加わったもの、それが特別版。
そして、この特別版にある掌編には、次の物語に続く、重大な事実が暗示されています。
再生時間は、掌編の分、通常版より12分長い。
違いは、この12分だけなのですが…。
- 通常版『汝、星のごとく』
- 再生時間:12時間8分
- 配信日:2023年2月17日
- 評価:4.7(レビュー3,653件)
- 特別版『汝、星のごとく(特別版)未収録掌編収録版』
- 再生時間:12時間20分
- 配信日:2026年9月16日
- 評価:4.8(レビュー337件)
- 特別収録:掌編「春に翔ぶ 瀬戸内編」
- ※評価・レビュー件数は、2026年10月時点の数値です。2版とも、聴き放題の対象で、ナレーターは同じ2人です。
通常版も特別版もAudibleプレミアム会員ならば、聴き放題作品となっています。
会員でない方でも、まず特別版の声を確かめたいなら、次のリンクから再生が可能になります。
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『汝、星のごとく』Audible|原作と映画の基本情報(ネタバレなし)
最初に、原作と映画の基本情報を整理します。
公開中の作品なので、物語の核心には触れず、公式の紹介文の範囲にとどめます。
原作は、どんな物語?
月に一度、わたしの夫は恋人に会いに行く。
引用元:凪良ゆう著『汝、星のごとく』冒頭から
(中略)
ーー 明日まで、あの人はわたしの夫じゃない。
(中略)
ーー 夕星(ゆうづつ)やな。
衝撃の一文から始まる物語…。
そして、小説『汝、星のごとく』の公式紹介文にある、次の言葉たちが印象的でした。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。 ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
引用元;凪良ゆう著『汝、星のごとく』紹介文から
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舞台は、風光明媚な瀬戸内の島。
そこで生まれ育った高校生の暁海(あきみ / 映画では広瀬すずさん)。
そして、自由奔放な母の恋愛に振り回されて島に転校してきた櫂(かい / 映画では横浜流星さん)。
心に孤独と欠落を抱えた二人が出会います。
二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していきます。
小説『汝、星のごとく』は、この暁海と櫂の15年に渡る物語。
LGBT、ネグレクト、ヤングケアラー、無責任な週刊誌報道、親ガチャ…。
いろいろが混ざり合い…。
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ところで、冒頭に衝撃的な引用をしました。
あの「月に一度・・・から・・・夕星やな。」までの部分、実は、読者は巧妙に騙されています。
作者が放った、わざと読者に誤解を生む展開。
あなたがラストでそれに気づくまでだまし続けます。
結末や、その後については割愛。
筆者 taoの感想
私の感想を簡単に。
この物語、大胆に一言で言うと「親とのしがらみ」がテーマです。
この「しがらみ」に自縄自縛されてしまう人たち。
それは私たちを投影しているのかもしれません。
そして、小説のなかで記憶に銘記されたフレーズが1つ。
「愛情の二重らせん」
はっきり言って、目を覆いたくなるような残酷な物語です。
でも、これが現実、ここかしこで起きている現実…。
生き方に戸惑う私たちにとって、「理解しがたい人物、高校教師・北原の生き方」にこそ、答えがあるのかもしれません。
流れ、そう作者の想い通りになってしまいますが、私はいま、続編『星を編む』を聴いています。
そして、北原という男の生き方を少しづつ理解し始めています。
作者・凪良ゆうさんと主な受賞
『汝、星のごとく』の作者は、凪良ゆうさん(53歳)。
本屋大賞を2回受賞しています。
簡単プロフィール(主な作品と受賞歴 :ごく一部)をリストしますね。
- 2007年(33歳頃)デビュー。
- 2017年(44歳)、初の文芸書『神様のビオトープ』出版
- 現在、累計10万部突破
- 2019年(46歳)、『流浪の月』出版
- 2020年、第17回本屋大賞受賞
- 2022年5月、李相日監督で映画公開
- 2022年(49歳)、『汝、星のごとく』出版
- 2023年、第20回本屋大賞受賞
- 2026年10月、藤井直道監督で映画公開
- 2023年(50歳)、『星を編む』
- 『汝、星のごとく』の続編
- 2024年、第21回本屋大賞ノミネート
ちなみに、ここにあげた4作品は、すべて、聴く読書・Audibleで聴き放題作品になっています。
冒頭にも書きましたが、『汝、星のごとく』については、書籍には未収録の掌編が収録がされた『特別版 汝、星のごとく』を含め、2タイトルが聴き放題になっています。
映画の基本情報
- 公 開:2026年10月9日(全国公開)
- 監 督:藤井道人さん
- 主 演:横浜流星さん(青埜櫂)、広瀬すずさん(井上暁海)のW主演
- 主題歌:RADWIMPS「夕星-ゆうづつ-」
- Filmarksの評価:4.2(5点満点・2026年10月時点)
映画の見どころやキャストなどの詳細は、映画紹介の視点で、別のブログにまとめています。
- ➡ 映画『汝、星のごとく』の紹介記事(映画紹介の視点)
- ただいま、記事執筆中。公開後、ここにリンクを貼る予定!
『汝、星のごとく』Audible|通常版について
1つ目は、小説版と同じ内容の通常版です。
まず、基本のデータから見ていきます。
通常版のデータ
- 再生時間:12時間8分
- 配 信 日:2023年2月17日
- 評 価:4.7(レビュー3,653件)
- 聴き放題:対象
- ナレーター:
- 女性パート:柚木尚子さん
- 男性パート:志村倫生さん
ナレーションは2人|視点で声が変わる
ナレーターは、柚木尚子さんと志村倫生さんの2人です。
レビューには、少女と少年の視点で、ナレーターが変わるという声がありました。
二人の話を、双方から聞いているようだ、という感想もあります。
二人の視点が、二人の声で届くのは、Audibleならではの聴きどころです。
レビューの傾向
レビューには、現代の問題が自然に織り込まれている、という声が目立ちます。
LGBTやヤングケアラーなどが、取ってつけたようではなく、物語に必要な要素として描かれている、という感想です。
ナレーションを褒める声も、たくさんあります。
涙した、一気に聴いてしまった、という声も見られました。
『汝、星のごとく』 Audible|特別版について
2つ目は、特別版。
正式な題名は、『汝、星のごとく(特別版)未収録掌編収録版』といいます。
通常版との違いは、掌編1つ
すでに説明済みですが、特別版は、小説版には収録されていない掌編を収録したもの。
掌編の題名は、「春に翔ぶ 瀬戸内編」です。
高校教師・北原の愛娘・結の視点で、物語のその後を少しだけ暗示する掌編です。
少しだけここでネタバレしちゃいます。
暗示とは、結の出生の秘密に関すること。
そして、掌編そのものは、続編、すなわち『星を編む』への強烈な動機づけ、ざっくばらんに言うと宣伝ですね。
中身は、聴いてのお楽しみ。
再生時間は、通常版より12分長い、12時間20分です。
私は普段「1.5倍速」で聴いていますので、掌編は7分ほどで聴き終わります。
やられた!
これが掌編を聴いた、私の素直な感想ですが、このあと、すんなり『星を編む』を聴き始めました。
特別編は、Audibleプレミアム会員ならば、聴き放題です。
特別版のデータ
- 再生時間:12時間20分
- 配 信 日:2026年9月16日
- 評 価:4.8(レビュー337件)
- 聴き放題:対象
- ナレーター:柚木尚子さん、志村倫生さん
レビューの傾向
特別版のレビューには、登場人物の心情の描写が分かりやすく、ナレーターにも脱帽した、という声がありました。
切ないけれど大好きな作品、という感想もあります。
聴き終えて、続けて映画が観たくなった、という声もありました。
映画を観る前後の、橋渡しになる作品のようです。
『汝、星のごとく』Audible|通常版と特別版を見比べて選ぶ
2つの版を、同じ物差しで並べます。
違いは小さいので、選ぶ基準も、シンプルです。
共通していること
- 原 作:凪良ゆうさん『汝、星のごとく』
- ナレーター:柚木尚子さんと志村倫生さん
- 聴 き 放 題:どちらも対象
- ※Audibleプレミアム会員ならば、どちらも聴き放題作品です
違うこと
- 特別特典:
- 特別版にだけ、掌編「春に翔ぶ 瀬戸内編」が入っています
- 再生時間:
- 通常版は12時間8分、特別版は12時間20分
- 評 価:
- 通常版は4.7(3,653件)、特別版は4.8(337件)。特別版は配信が新しく、件数は少なめです
どちらから聴く?
- 迷っているなら、特別版から。本編に加えて、掌編も聴けます
- すでに通常版を聴いた方は、特別版の掌編だけ、聴き直すのも手です。どちらも聴き放題なので、追加の負担は大きくありません
- 短く試したい方は、冒頭の数分だけ、どちらでも構いません。声の相性は、冒頭で分かります
まとめにかえて 〜『汝、星のごとく』|Audibleで聴くメリット
映画が公開中の今、「観る前に聴くか、観た後に聴くか」は迷うところ…かも。
Audibleで聴くメリットとあわせて、考えてみます。
Audibleで聴くメリット
- 2人のナレーターが、二人の視点を、声で聴き分けられる
- 聴き放題なら、標準再生 約12時間の長編を、追加の負担を抑えて試せる
- お薦めは「1.5倍速」
- 通勤や散歩、家事の時間に、映画の公開中に聴き進められる
映画を観る前でも後でも
映画を観る前に聴けば、二人の背景を、じっくり味わってから映画に臨めます。
観た後に聴けば、映画の余韻を、原作の言葉で深められます。
どちらの順でも、楽しめる作品です。
特別版の掌編は、聴き終えたあとの余韻に、寄り添ってくれるかもしれません。
本屋大賞つながりで、他の受賞作の紹介もどうぞ。


ところで…
『汝、星のごとく(特別版)』を早速聴いてみたくなった方は、次のリンクからどうぞ。
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