嗤う淑女 Audible|怖い原作の聴く順番と、全3作のあらすじ

中山七里著『嗤う淑女』
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2024年に放送されたドラマ『嗤う淑女』(わらうしゅくじょ)。

観終わったあとに、原作の小説が気になった方も多いのではないでしょうか。

にゃあ子

原作は全3作もあるみたい。

どの順番で聴けばいいのか、迷ってしまう……。

tao

順番と、各作品のあらすじをまとめました。

聴く前の目安にしてください。

中山七里さんの『嗤う淑女』シリーズは、全3作がAudibleで聴き放題の対象です。

聴く順番については、いちばん迷わない順番を示しますね。

そして、ドラマで味わった息詰まる心理戦を、今度は耳で楽しんでください。

原作ならではの細やかな心理描写と、悪女の囁きを、音声でたっぷり楽しめます。

この記事で分かること
  • 原作の聴く順番と、シリーズ全3作の刊行情報
  • Audible全3作の情報と、ネタバレを抑えたあらすじ
  • ドラマ化の情報と、中山七里さん作品の中での位置づけ

すでにAudibleの会員なら、『嗤う淑女』は、今すぐ再生できます。

まだ会員ではない方は、30日間の無料体験に登録することで、しっかり楽しめます。

目次

嗤う淑女|原作の聴く順番と、1作目の基本情報

物語の原点にあたるのが、シリーズ第1作『嗤う淑女』です。

まずは基本情報とあらすじ、そしてシリーズ全3作のAudible配信状況を見ていきましょう。

『嗤う淑女』の基本情報

『嗤う淑女』は、主人公・蒲生 美智留(がもう みちる)の悪意と心理操作の手口が、もっとも生々しく描かれた作品です。

人の心の隙間に滑り込んでくる、彼女の囁き。

音声で聴くと、まるで自分に向けられているように感じる人もいるかもしれません。

先に登場人物とあらすじを押さえておくと、物語に入り込みやすくなります。

『嗤う淑女』作品概要

  • タイトル:『嗤う淑女』
  • 著  者:中山七里
  • 単行本刊行日:
    • 2015年1月(実業之日本社)
  • 文庫本刊行日:
    • 2017年12月(実業之日本社文庫)
  • シリーズでの位置づけ:
    • 嗤う淑女シリーズの第1作
  • Audible配信状況:
    • 配信中(プレミアム会員プランの聴き放題対象)
  • ドラマ化:
    • 2024年、内田理央さん主演で連続ドラマ化(全9話)

単行本の発売当初から、ミステリーファンの間で話題になりました。

文庫化やオーディオブック化を経て、いまも多くの読者やリスナーに読まれています。

『嗤う淑女』の主な登場人物(一部)

物語の中心になるのは、美智留と、彼女の策略に巻き込まれていく人たちです。

  • 蒲生 美智留(がもう みちる):
    • 天性の美しさと明晰な頭脳、巧みな話術を持つ女性。
    • 大卒後、保険会社に就職し、FP1級取得。
    • その後、生活プランナーとして、相談者の人生を狂わせていきます。
  • 野々宮 恭子(ののみや きょうこ):
    • 美智留の従姉妹。中学時代、いじめと重い病に苦しんでいたところを美智留に救われ、彼女を崇拝するようになります。
    • 今はアシスタントとして、美智留に付き従っています。
  • 鷺沼 紗代(さぎぬま さよ):
    • 大手銀行に勤める女性行員。
    • 仕事の強いストレスから、ブランド品の買い物に依存しています。
    • カード破産寸前に追い込まれた末、美智留に助けを求めます。
  • 古巻 佳恵(ふるまき よしえ):
    • リストラされて作家修業を始めた夫と、育ち盛りの娘を抱える主婦。
    • 家計の困窮に苦しむなか、生活プランナーを名乗る美智留と出会い、黒い助言を受けます。

美智留は、自分では手を下しません。

相手の欲望や弱みを突いて、自滅へ導いていくのです。

その冷たさこそが、この作品の怖さです。

『嗤う淑女』のあらすじ

中学1年の秋、いじめと病気で絶望の淵にいた野々宮恭子の前に、従姉妹の蒲生美智留が転校生として現れます。

美智留は、その美貌と知性で恭子を苦しめていた環境を一変させ、命さえも救ってみせました。

恭子にとって、美智留は唯一無二の女神となり、崇拝の対象になります。

ただ、その救いこそが、地獄の始まりでした。

それから長い年月が流れ、美智留は美しい生活プランナーとして、人々の前に姿を現します。

金銭苦にあえぐ銀行員や、生活に追われる主婦。

人生の袋小路に迷い込んだ人たちに、彼女は「あなたは悪くない」と、甘く優しく語りかけます。

相談者たちは救われたと思い込み、美智留に心酔していきます。

ところが、彼女の指示どおりに動くうちに、取り返しのつかない破滅へと引きずり込まれていきます。

誰もが彼女を信じ切ったまま、自滅していく。

結末に向けて張り巡らされた周到な罠と、美智留の真意はどこにあるのか。

息を呑みながら、物語の行く末を追うことになります。

シリーズは全3作|刊行情報とAudibleの配信状況

『嗤う淑女』が気に入ったら、続編まで通して追いかけてみてください。

物語は1作ごとに区切りがつきますが、シリーズを通して、美智留の存在感はいっそう大きくなっていきます。

刊行情報とAudibleの配信状況は、次のとおりです。

  • 1作目『嗤う淑女』
    • Kindle Unlimitedで読み放題!
    • 刊行:2015年1月(実業之日本社)
    • 2017年12月(実業之日本社文庫)
    • Audible配信:あり
  • 2作目『ふたたび嗤う淑女』
    • Kindle Unlimitedで読み放題!
    • 刊行:2019年1月(実業之日本社)
    • 2021年8月(実業之日本社文庫)
    • Audible配信:あり
  • 3作目『嗤う淑女 二人』
    • Kindle Unlimitedで読み放題!
    • 刊行:2021年9月(実業之日本社)
    • 2024年7月(実業之日本社文庫)
    • Audible配信:あり

第1作は、大きな反響を呼びました。第2作『ふたたび嗤う淑女』が刊行されるまでには、4年の歳月がかかっています。

その後は、続編ごとにスケールアップしていくサスペンスが展開されます。

また、前述のリストにも分かりやすく書いていますが、3作全部、Kindle Unlimitedで読み放題となっています。

実は、中山七里さんのシリーズもののなかには、Kindle Unlimitedで読み放題の作品が多い。

つまり、Kindle Unlimited会員なら、中山七里作品が追加料金無しでたくさん読めるということなんです。

なお、中山七里さんのシリーズものについては、こちらの記事で詳しく解説しています!

お薦めの聴く順番は、1作目から発刊順に!

「嗤う淑女シリーズ」は、前述の「主な登場人物」や「あらすじ」を読む限り、「少しダークな話のようだし、自分の好みに合うか不安」と感じる方もいるかもしれません。

そんなときは、Audibleの無料体験で、1作目の冒頭だけ試してみるのがいちばん気軽です。

聴き放題なら、対象作品をどれだけ聴いても、月額料金のほかに追加の費用はかかりません。

第1作の冒頭を聴いて「自分には合わない」と感じても、無料期間内に利用を終了すれば、料金は一切かかりません。

定額制だからこそ、気軽に世界観を確かめられます。

まずは第1作を再生して、中山七里さんが紡ぐ濃密なサスペンスの導入部分に、耳を傾けてみてください。

嗤う淑女シリーズ|Audible全3作をまとめた情報と、聴く順番

Audible版の『嗤う淑女』シリーズは、3作を合わせて26時間44分のボリュームです。

再生時間や評価、ナレーター、聴く順番を、順に見ていきましょう。

再生時間・配信日・評価

オーディオブックを選ぶときは、作品の長さや、聴いた人の評価が気になるところですよね。

3作とも長さはありますが、評価は4.4〜4.5と安定しています。

Audibleでの配信データは、次のとおりです。

  • 『嗤う淑女』
    • 再生時間:9時間27分
    • 配信日:2021年10月22日
    • 評価:4.5(レビュー591件)
  • 『ふたたび嗤う淑女』
    • 再生時間:9時間15分
    • 配信日:2021年11月19日
    • 評価:4.5(レビュー428件)
  • 『嗤う淑女 二人』
    • 再生時間:8時間2分
    • 配信日:2021年12月17日
    • 評価:4.4(レビュー503件)

※評価やレビュー件数は、2026年10月時点の数値です。

ナレーターは、全3作とも荒巻まりのさんおひとりです。

美智留をはじめ、登場人物たちの心情の揺れを、ひとりで演じ分けています。

その朗読は、多くのリスナーから高く評価されています。

同じ語り手が最後まで担当しているので、作品ごとに声の印象が変わる違和感もなく、安心して聴き続けられます。

聴く順番と、全3作のあらすじ

シリーズは、刊行された順番に聴き進めるのがおすすめです。

各作品の事件は、1作ごとに決着を迎えます。

ただ、美智留の背景や人間関係の変化は、前作の出来事を踏まえて展開していきます。

したがって、お薦めの聴く順番は、次のとおりです。

  1. 『嗤う淑女』(1作目)
  2. 『ふたたび嗤う淑女』(2作目)
  3. 『嗤う淑女 二人』(3作目)

『嗤う淑女』(1作目)

あらすじは、前の章で紹介したとおりです。

いじめと病に苦しんでいた野々宮恭子を、従姉妹の蒲生美智留が救います。

成長した美智留は生活プランナーとなり、悩める人々の欲望を巧みに操って、次々と自滅へ誘導していきます。

『ふたたび嗤う淑女』(2作目)

世間を騒がせた蒲生美智留の事件から、3年が過ぎた頃。

今度は「野々宮恭子」と名乗る美貌の投資アドバイザーが、社交界に姿を現します。

国会議員の資金団体事務局長・藤沢優美は、彼女の巧みな指南を受けて、巨額の不正運用に手を染めていきます。

金と名誉を貪る人々を操る彼女の真の目的は何なのか。

危険な心理戦が幕を開けます。

『嗤う淑女 二人』(3作目)

都心の高級ホテルで、17人もの男女が一度に毒殺されるという事件が発生します。

捜査線上に浮かび上がったのは、医療刑務所から逃亡中の有働さゆりでした。

しかし、彼女の背後には、さらに狡猾な「ある女」の遠隔指示がありました。

姿を見せない悪女と、脱走犯が手を組んだとき、惨劇が連鎖していきます。

聴き方のヒント

合計で26時間を超えると聞くと、途中で息切れしそうだと身構えてしまう方もいるかもしれません。

でも、構える必要はありません。

3作に分かれていて、各作品も複数のエピソードで構成されています。

通勤中や家事の合間に、少しずつ区切って聴き進めるのに向いています。

区切りのよいところで一時停止しながら、1話ずつドラマを観るような感覚で楽しむと、長続きします。

耳で聴くだけでなく、文字でも物語を追いたい方は、電子書籍を使う手もあります。

すでに前述しましたが、大事なことなので繰り返します。

書籍版は、全3作がKindle Unlimitedの読み放題対象です。

音声と活字を、生活のリズムに合わせて使い分けてみてください。

嗤う淑女|ドラマ化と、作品の位置づけ

『嗤う淑女』は、2024年に連続ドラマとして映像化されました。

ここでは、ドラマの情報と、中山七里さんの作品群のなかでの位置づけを紹介します。

ドラマ化の情報

2024年に放送された連続テレビドラマの概要は、次のとおりです。

  • 放  送:東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「土ドラ」
  • 放送時期:2024年7月27日~9月21日(全9話)
  • 主  演:内田理央さん(蒲生美智留役)
  • 共  演:松井玲奈さん(野々宮恭子役)、大東駿介さん、内藤秀一郎さん ほか

主演の内田理央さんは、感情を表に出さない冷徹な悪女・蒲生美智留を演じました。

美智留に心酔していく従姉妹・恭子を演じたのは、松井玲奈さんです。

美貌と巧みな弁舌で、相談者の人生を狂わせていくサイコサスペンスとして、毎話SNSでも話題になりました。

ドラマで感じた怖さが、音声ではどんなふうに聞こえてくるのか。

原作ならではの濃密な心理戦と、語りの臨場感を、耳で確かめてみてください。

中山七里さん作品の中での「嗤う淑女」シリーズの位置づけ

多作で知られる中山七里さんの作品群のなかで、「嗤う淑女」シリーズは「7つ目のミステリーシリーズ」にあたります。

なお、このシリーズ順番の数え方は、筆者 tao独自のものであり、詳しくは次の記事をご参照ください。

中山七里さんには、幅広い作風があります。

音楽ミステリーの『さよならドビュッシー』や、法廷劇の『贖罪の奏鳴曲』などです。

そのなかで、読者の道徳観を揺さぶるダークな世界観も、大きな持ち味のひとつです。

『嗤う淑女』は、感情を持たず、他人の破滅を楽しむ怪物を主役にした作品です。

ダークサスペンスとしての切れ味が、ひときわ鋭く出た代表作のひとつです。

強い絶望感と衝撃の展開を味わえる、中山七里さんの作品もあります。

『連続殺人鬼カエル男』も、あわせてチェックしてみてください。

第3作『嗤う淑女 二人』とも深く結びつく要素を備えた作品です。

あわせて楽しむと、著者の描くミステリーの世界が、いっそう深く味わえます。

紹介記事はこちらです ↓

残酷な描写が気になる方は、聴く前の判断材料として、読んでみてください。

まとめ|嗤う淑女が聴けそうな人、慎重にしたい人

人の心の弱さにつけ込み、人生を崩していく『嗤う淑女』は、強い毒気を持ったエンターテインメントです。

それだけに、好みがはっきり分かれる作品でもあります。

聴けそうな人

次のような方なら、物語の世界に入り込んで楽しめそうです。

  • ダークヒロインやどんでん返しが好きな人:
    • 悪女が周囲を手玉に取り、最後の最後で世界がひっくり返る展開に、カタルシスを感じる方です。
  • ドラマを観て原作が気になった人:
    • 2024年のドラマで美智留の狂気に惹きつけられ、原作の深い心理描写も味わいたい方に向いています。
  • 順番どおりに迷わず聴きたい人:
    • 全3作がAudibleで揃っているので、刊行順に、長編サスペンスをじっくり完走できます。

純粋な悪意が暴れ回る展開は、退屈な日常を忘れさせてくれる刺激に満ちています。

慎重にしたい人

一方で、次のようなテーマや描写に強い抵抗がある方は、少し慎重に考えたほうがよいかもしれません。

  • 後味の重いイヤミスが苦手な人:読後に爽快感や温かい余韻を求める方には、精神的な負担が大きく感じられることがあります。
  • 精神的に追い詰められる描写が苦手な人:洗脳やマインドコントロールで、善良な人が転落していく過程が生々しく描かれます。共感しやすい方は、気疲れするかもしれません。
  • 善人が報われる勧善懲悪を求める人:正しい行いをした人が救われ、悪人が成敗される王道の展開を期待すると、予想外の流れに戸惑うことになります。

「少し怖いけれど、どんな話なのか覗いてみたい」と感じているなら、まずは無料体験で、1作目の冒頭だけでも再生してみてください。

肌に合わなければ、そこで止めて大丈夫です。

悪女の囁きに、少しだけ耳を傾けてみませんか。

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