佐々木 譲(ささき じょう)さんの『道警シリーズ』は全12作。
現在、Audibleですぐに聴けるのは2作だけ。
1作目の『笑う警官』と、2作目の『警察庁から来た男』です。



道警シリーズって、順番があるのかな。
2作しか聴けないなら、どっちから聴けばいいんだろう……。



2作の違いと、聴く順番を、先にお伝えしますね。
どちらから聴くか迷うなら、答えはシンプルです。
順番どおり、1作目の『笑う警官』から聴くのが基本です。
2作目は1作目の背景を引きずって展開しているから、というのが筆者の見立てです。
- 1作目『笑う警官』(道警シリーズ第1弾)
- 再生時間:11時間36分
- 配 信 日:2026年8月28日
- 評 価:4.6(レビュー147件)
- 聴き放題:対象
- ナレーター:柳 よしひこさん
- 2作目『警察庁から来た男』(道警シリーズ第2弾)
- 再生時間:8時間54分
- 配 信 日:2026年10月9日
- 評 価:4.7(レビュー48件)
- 聴き放題:対象
- ナレーター:柳 よしひこさん
※評価・レビュー件数は、2026年10月時点の数値です。
ナレーターの柳よしひこさんはどんな声か、まず1作目で確かめてみたい方は、次のリンクから再生できます。
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道警シリーズ Audible|全12作の位置づけと、いま聴けるのは2作
道警シリーズは、長く続く警察小説のシリーズです。
最初に、どんなシリーズなのかと、Audibleで聴ける範囲を整理します。
北海道警察を舞台にした警察小説
作者の佐々木譲さんは、北海道在住の作家です。
2010年には、『廃墟に乞う』で直木賞を受賞しています。
舞台は、北海道警察です。
公式の紹介文は、「警察小説の金字塔、大ベストセラー」とうたっています。
2作目の紹介文には、道警の裏金問題のために百条委員会で証言した津久井刑事、という一節があります。
1作目は、2004年に単行本が出た『うたう警官』が、2007年の文庫化で『笑う警官』と改題された作品です。
Audibleでは、題名に「(新装版)」と付いた形で並んでいます。
映画とドラマになった作品
『笑う警官』は、2009年に映画化されています。
東映の製作で、大森南朋さんと松雪泰子さんが主演しました。
ドラマには、TBS系の「北海道警察シリーズ」があります。
主演は財前直見さんです。
ドラマ版では、小島という人物が主人公になっている、とWikipediaに記載があります。
映像化の情報は、Wikipediaの記載にもとづきます。
詳しく知りたい方は、次のページが参考になります。
聴けるのは2作と、聴き放題で試す方法
Audibleのシリーズページには、「現在12冊」と表示されています。
このうち、配信中なのは1作目と2作目の2作です。
残りの10作は、配信予定です。
聴き放題の対象作品は、月額料金のほかに、追加の費用がかかりません。
30日間の無料体験のあいだなら、いつでもキャンセルできます。
気になる方は、1作目の冒頭だけを聴く使い方もできます。
『笑う警官』Audible|道警シリーズ1作目のあらすじと聴きどころ
1作目は、同じ警察の仲間に射殺命令が出るという、重い入り口から始まります。
再生時間は11時間36分の長編です。
あらすじ・登場人物・聴きどころの順に見ていきます。
あらすじ(ネタバレなし)
札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見されます。
遺体は、北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。
容疑者として浮かぶのは、交際相手で、同じ本部に所属する津久井巡査部長。
やがて、津久井に対する射殺命令までが出ました。
捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつておとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するため、有志たちと極秘裏に捜査を始めます。
仲間を信じた捜査は、どこへ向かうのか。
犯人も動機も、もちろん肝腎の展開も、ここでは伏せておきます。
1作目・2作目を通じて登場する主な人物
1作目と2作目を通じて登場する主な人物は次の4人です。
- 佐伯 宏一(さえき こういち):
- 1作目・2作目の主人公。
- 札幌大通署(さっぽろおおどおりしょ)刑事課の警部補。
- 捜査から外されながら、かつて関係性が強かった津久井の潔白を証明しようとします。
- 津久井 卓(つくい すぐる):
- 1作目・2作目の準主人公。
- 北海道警察本部の巡査部長。2作目では左遷。
- 警官殺しの容疑者として浮かび、射殺命令が出ます。
- 新宮 昌樹(しんぐう まさき):
- 札幌大通署刑事課二係、巡査。
- 捜査経験が無いまま札幌大通署刑事課へ異動し、佐伯の相棒兼部下となる。
- 小島 百合(こじま ゆり):
- 1作目・2作目で意外な大活躍!
- 札幌大通署生活安全課総務係、巡査。
- 離婚歴があるが子供なし、剣道三段。
- データを扱うのが得意。
容疑をかけられた警官と、その潔白を信じる刑事。
物語の軸は、この2人の関係にあります。
聴きどころと、声の印象
ナレーターは、柳 よしひこさん一人。
2作目も、同じ声で聴けます。
レビューには、「ラストのハラハラ感がよかった」という声があります。
「シリーズ全部聴きたくなった」という感想も、見られます。
声については、「〇〇は言った」という地の文が、始めは聞きにくいという指摘があります。
ただ、登場人物が増えてくると、かえって有り難くなるそうです。
改題前の『うたう警官』より、加筆がある、という声もあります。
筆者も、2026年10月に、この1作目を聴きました。
そのときの感想は、日記に書いています。
その日記から、1作目の感想を、そのまま載せます。



どうせなら1作目から聴こうと思い、その1作目が今回聴いた『笑う警官』。
「警察組織に巣食う悪を暴く」的な、よくある展開なのだが、これが面白く、ドハマり。
ラストまでハラハラの展開。やられてしまった…これ、絶対に次作も聴くパターンです。
『警察庁から来た男』Audible|道警シリーズ2作目の入口と聴きどころ
2作目は、8時間54分です。
1作目より、約2時間40分短い長さになります。
1作目と同じ順番で、見ていきましょう。
物語の入口(ネタバレなし)
北海道警察本部に、警察庁から特別監察が入ります。
監察官は、警察庁のキャリアである藤川警視正です。
藤川は、道警の裏金問題のために百条委員会で証言した津久井刑事に、監察への協力を要請します。
一方、札幌大通署の佐伯刑事は、ホテルの部屋荒らしの捜査を、部下の新宮と進めていました。
監察と、部屋荒らし。2つの動きが、並行して始まります。
この先の展開は、ここでは伏せておきます。
前作とのつながり
1作目『笑う警官』で登場した佐伯・津久井・新宮・小島が登場。
単に登場するのではなく、深く物語に関わります。
つまり、1作目の背景を理解していないと、十分に楽しめない作品になっています。
1作目では津久井は準主人公的な位置づけでしたが、活躍自体はありませんでした。
2作目ではその津久井を含め、この4人が大活躍します。
聴きどころと、声の印象
ナレーターは、1作目と同じ柳 よしひこさんです。
レビューには、「ナレーションも素晴らしい」という声があります。
物語については、「テンポがよい」という感想が見られます。
余計な箇所がない、あっという間に聴き終えた、という声もあります。
「前作を超える面白さ」と評する人もいます。
2作目についても、筆者の感想を、日記からそのまま載せます。



1作目も2作目も警察内部にある不祥事を暴くことがテーマ。
テーマの根本は同じだが、内容と展開は随分違う。
聴き始めるとまもなくハマるタイプの物語展開で、この2作品は、時間をおかずに楽しむのがお薦めです。
道警シリーズ 1作目と2作目を見比べる|共通点と違い
2作は、同じ声で聴ける、同じシリーズの作品です。
そのうえで、数字と中身には違いがあります。
リストで並べて、確かめます。
共通していること
- 聴き放題:2作とも対象です。
- ナレーター:2作とも、柳 よしひこさんの一人読みです。
- ジャンル:
- 警察小説で、舞台は北海道警察&所轄。
- 2作ともに、警察組織内部に巣くう悪を暴くという物語。
- 背 景:
- 警察組織内の問題点を外部に漏らすことを「うたう」といい、警察組織には「うたう」人間を蔑視する、疎外するという雰囲気がある(という物語の背景…あくまでも物語ね)。
- 登場人物:
- かつて、とある捜査で生死を共にした佐伯と津久井が、2作の主人公&準主人公。
- これに佐伯の部下&バディである新宮、そして、佐伯と同じ署に勤める小島が活躍します。
- 版:新装版で、Audibleのみで提供されています。
違い(数字と中身)
違いは、長さ・配信日・評価・物語の軸の4点です。
1作目と2作目を、並べて示します。
- 標準再生時間
- 1作目:11時間36分
- 2作目:8時間54分(約2時間40分短い)
- 配信日
- 1作目:2026年8月28日
- 2作目:2026年10月9日
- 評価(2026年10月時点)
- 1作目:4.6(レビュー147件)
- 2作目:4.7(レビュー48件)
- 物語の軸
- 1作目:津久井の潔白を証明するための、極秘の暫定捜査班を作り?
- 2作目:警察庁の監察が1作目の結果左遷された津久井とバディを組んで?
聴き味の違い
レビューの声を並べると、少し違う印象が見えてきます。
1作目では、ラストのハラハラ感に触れた声があります。
2作目では、テンポのよさや、あっという間に聴き終えた、という声が見られます。
これは、一部のレビューに見られる傾向です。
聴き味の感じ方は、人それぞれです。
道警シリーズはどちらから聴く?|1作目からをお薦めする理由
選び方の目安は、1作目から、2作を続けてです。
この章は、筆者の見立てとして書きます。
基本は1作目『笑う警官』から
筆者の見立てでは、1作目の『笑う警官』からが超お薦めです。
理由は、2作目が1作目の背景を引きずっているからです。
2009年の映画『笑う警官』を観た方も、原作にあたる1作目からの順番がお薦めです。
刊行順でも、配信順でも、1作目が先です。
2作目だけでも楽しめるかは、公式の情報からは確認できていません。
8時間54分の2作目から試したい方は、先に冒頭を再生して、登場人物の関係が追えるかを確かめてみてください。
2作は、時間をおかずに続けて
もう一つの見立ては、2作を時間をおかずに続けて聴くことです。
2作とも、警察内部の不祥事を暴く物語です。
テーマの根本は同じで、内容と展開は随分違う。この点は、2作目の節に載せた日記のとおりです。
2作の合計は、20時間30分です。
1日1時間ずつなら、約3週間です。
1日2時間ずつ聴けば、約10日で聴き終えられます。
1作目を聴き終えて、そのまま2作目へ進みたくなったときのために、2作目のリンクも置いておきます。
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道警シリーズ Audible|全12作の配信予定と、聴き終えるまでの目安
全12作は、約3か月に1作のペースで、2029年5月まで続く予定です。
配信予定日は、変更される可能性があります。
全12作の配信予定など
Audibleの各作品ページに表示されている、標準再生時間と配信日は次のとおりです。
3作目以降の配信日は、予定です。
- (新装版)『笑う警官』
- 道警の女性警官が死体で発見され、交際していた同僚の巡査部長・津久井が指名手配されたが…。
- 再生時間 11時間36分
- 2026年8月28日より配信中
- (新装版)『警察庁から来た男』
- 警察庁のキャリア検察官が北海道警に特別監察に入り、左遷中の津久井を助手として指名するが…。
- 再生時間 8時間54分
- 2026年10月9日より配信中
- (新装版)『警官の紋章』
- 洞爺湖サミットを一週間後控えるさなか、警官が拳銃を所持したまま失踪。津久井は失踪警官の追跡を命じられるが…。
- 再生時間 12時間28分
- 2027年2月26日から配信予定
- (新装版)『巡査の休日』
- 小島百合巡査大活躍!
- 再生時間 10時間39分
- 2027年5月28日から配信予定
- (新装版)『密売人』
- 偶然とは思えない三つの不審死と誘拐が絡まり合って、いつもの登場人物たちが…。
- 再生時間 10時間39分
- 2027年8月27日から配信予定
- (新装版)『人質』
- 生活安全課の小島百合は以前ストーカー犯罪から守った村瀬香里とピアノのミニ・コンサートに行き、人質立てこもり事件に遭遇してしまう…。
- 再生時間 9時間31分
- 2027年11月26日から配信予定
- (新装版)『憂いなき街』
- 津久井はと女性ピアニストと親しくなるが、ある殺人事件への関与を疑い…。
- 再生時間 10時間53分
- 2028年2月25日から配信予定
- 『真夏の雷管』
- 生活安全課の小島百合は、老舗店で万引きした男子小学生を補導するも逃げられてしまい…。
- 再生時間 11時間52分
- 2028年5月26日から配信予定
- 『雪に撃つ』
- 雪まつり開幕前日に北海道警察本部大通署管内で起こった、自動車窃盗事件、少女の家出、そして発砲事件という一見無関係な事件に関連性が…。
- 再生時間 9時間45分
- 2028年8月25日から配信予定
- 『樹林の罠』
- 佐伯、大通署機捜の津久井、生安の小島、それぞれの事件が絡み合い…。
- 再生時間 10時間39分
- 2028年11月24日から配信予定
- 『警官の酒場』
- 佐伯は捜査の第一線から外され続けるも重大事案の検挙実績では道警一。度重なる警部昇進試験受験の説得に心が揺れるが…。
- 再生時間 11時間47分
- 2029年2月23日から配信予定
- 『佐伯警部の推理』
- シリーズ第2シーズン?佐伯が札幌大通署ではなく、函館方面本部捜査課に、警部として戻ってきた!?
- 再生時間 12時間14分
- 2029年5月25日から配信予定
次の配信は2027年2月(3作目)
次に配信されるのは、3作目の『警官の紋章』です。
2027年2月26日の予定で、再生時間は12時間28分です。
3作目以降のナレーターや評価、会員プランでの扱いは、配信前のため、まだ確認できません。
この配信ペースには、2作目のレビューに「出し惜しみしすぎ」という声も寄せられています。
続きを待ちきれない方にとっては、気になる点かもしれません。
全12作を聴き終えるまでの目安
上の12作の再生時間を合計すると、約131時間です。
1日1時間ずつなら、約4か月かかる計算です。
配信が約3か月に1作のため、全作を聴き終えるのは、2029年5月以降になります。
いま聴ける2作なら、1日1時間で約3週間です。
3作目の配信までは、約4か月あります(2026年10月時点)。
2作をゆっくり聴き終えても、時間は余るでしょう。
もちろん…
お薦めは 1.5倍速や2倍速なので、実際は、もっと速く楽しむことができます!
待つあいだに聴く警察小説
配信を待つあいだは、同じ警察小説の、別のシリーズを聴く手もあります。
中山七里さんの『逃亡刑事』は、警察組織に追われる女性警部の逃走劇です。
今野敏さんの『倉島警部補シリーズ』は、全8巻の警察小説です。
順番とAudibleでの聴き方を、次の記事にまとめています。
全12作のうち、いま聴けるのは2作です。
迷ったら、まず1作目の冒頭だけ、再生してみてください。
柳 よしひこさんの声が合うかどうかは、数分で見当がつきます。
次の配信は、2027年2月です。
それまでに、2作を聴き終えておけます。
冒頭を聴いてみたくなった方は、1作目のリンクからどうぞ。
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