本記事は、筆者 taoが、登山アプリ「YAMAP」に投稿したものをベースに、一部改変しています。
繰り返しますが、taoオリジナルな文章で著作権は私taoにあります♪
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taoは、2020年後半くらいから、地元の低山を楽しむようになります。
翌2021年7月からYAMAPを登録して、登山記録を付けるようになりました。
そして、2023年の春くらいから、登山計画の重要性を認識し、見様見真似で作成&提出するようになり、今に至ります。
そもそも登山計画って何?なんで必要?
それでは「そもそも論」から♪
登山計画って何?
登山計画は、登山者自身が作成します。
そして、登る山を所管する都道府県などに提出します。
それにより、万一のことが起きた時など、警察などが登山者のトレースをすることができます。
言葉を変えると、遭難者の発見に寄与するってことです。
この登山計画、書面(紙)に書いて、登山時に登山口でポストするという方法もある一方、最近では「YAMAP」などの登山アプリで作成して、アプリから必要なところにクリックひとつで提出完了という形態も広まっています。
登山計画って何のため?
さて、それでは登山計画って、万一の遭難のとき、警察などが捜索に使うためにあるの?
実は、それもあるけど、登山計画の本来の目的・価値は他にもあります。
- 安全に登山を完了するため
- 自分自身の登山の行程を、自宅を出てから帰宅するまでについて、スケジュールを時間・距離などの面で詳細に事前把握する
- 登山同行者が居る場合は、その同行者にも今回の登山の詳細を事前に知らぜ理解してもらう
- 登山計画に基づき登山することで、途中、計画を振り返ることで、登山中の行動を早めに修正したりできる
- 遭難時の対応のため
- 万一の遭難時に、家族からの遭難捜索依頼を可能とし、また、捜索をより効率的に行う目安とするため
- 家族(あるいは特定の知人)にこれから向かう登山の詳細を告げることで、彼らの安心を担保し、万一、計画通りに帰宅しない場合、すばやく次の行動(警察への捜索依頼)に繋がる
- 次の登山へのフィードバックのため
- ひとつの登山を終えたら、それで終わりではなく、計画と実績記録を残すことで、次以降の登山計画を立てたり、実行したりする際、より安全な登山をするための重要な目安となる
遭難について
細かい解説はしませんが、「遭難」のことをちょっと・・・。
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登山で遭難した場合、無事、発見されるのが一番です。
しかし、残念に亡くなってしまうこともあります。
そんなとき、万一、ご遺体が発見されないと「大きな問題」が起きるのです。
- 失踪者扱いとなり、7年間、死亡宣告されない
- 結果、会社においては退職扱いとなり退職金は無し
- 保険金は、死亡宣告がないので、それまで支払われない
- 保険金は、死亡宣告(7年間待つ、あるいは、新たにご遺体が発見される)まで、払い続ける?
- 住宅ローンなどの場合、死亡宣告がないので払い続けなければならに・・・etc.
残された家族は大変です・・・。
登山計画って誰のため?
以上のことから、登山計画と作る意味、それは誰のため?・・・これは明らかですね。
列挙します。
- 自分自身の安全のため
- 同行者の安全のため
- 捜索者が効率的に捜索するため
- 家族の万一の時の安心のため
登山計画を作成する
以下の説明では、登山アプリ「YAMAP」で登山計画を作成するという前提で続けます。
他の登山アプリでも、メリットは、だいたい同じです。
- 目的の山についてYAMAPユーザーの活動日記をいくつか検索し、複数ブックマークする。
- ブックマークした活動日記を検討し、ベースとする活動日記を決める。
- その活動日記にある「この軌跡から登山計画を作成」をクリック。
- とくに何もせず、保存をクリック。
- 「のぼる」→「登山計画」→今保存したものの「登山計画を見る」をクリック。
- 右上「・・・」をクリックして「編集」をクリック。
- 「行程を編集」で行程の微調整をする(操作省略)。
- 要諦は、変更したい以降の山行を削除すること。
- そして、選択できないポイントが出てきた場合は、地図山域が違うので、別の山域を選択してからポイント選択を続けること。
- 次に、日付、スタート時間、コースタイム倍率などを変更する。
- その他、山岳保険、携行品など必須事項も入力する。
- 登山計画名も変更する。
- 全体を見直してOKなら保存する。
- 提出前は、好きなだけ「編集」から変更できる。
- 必要なら、当日同行者へ情報共有する(LINEなど)こともできる。
- その上で修正事項は修正すれば良い。
- YAMAPの登山計画では、冒頭のほうにメモ欄があり、これをどう活かすかがポイント。
- 個人的には、このメモ欄に、下段のほうの同行者に書ききれなかった同行者一覧、自宅を出てから戻るまでのタイムスケジュール、山行の詳細なスケジュール(地図では分かりにくいので、ここでも別記する)、天気アプリWindyなどで調べた当日の天気予報の詳細、行く山の情報(標高等)などを書き込んでおく。
登山計画を提出する
登山計画が確定したら、その登山計画を選択し、一番下にある「YAMAPに登山計画を提出する」をクリック。
同時に「提出先の自治体:◎◎県」とあるところにも提出されます。
ココヘリに入会している場合、スムーズに遭難者位置特定をしてもらうためにも、ココヘリに同登山計画を提出することが必要です。
ココヘリとは遭難者の発見に特化した保険。
16km先からでも受信できる電波を発信する小型ビーコンが貸与されます。
ココヘリは、ココヘリに提出された登山計画などに基づき、家族からの捜索依頼に基づき、遭難者捜索をします。
捜索はヘリやドローンで、遭難者の電波を頼りに発見します。
ココヘリは直接に遭難者を救助することはなく、その位置を特定し、捜索者に正しい情報を共有するが仕事です。
なお、ヘリによる捜索は一般的に、かなりの金額がかかりますが、ココヘリのこの捜索(遭難者位置の詳細な特定)も、ココヘリの保険料で担保できます。
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さて、ココヘリへの登山計画提出手順。
YAMAPで作成した登山計画のURLをコピーします。
YAMAP登山計画を選択して、右上にある「・・・」から共有を選択して、コピーをクリック。
これでURLのコピーはできました。
次に、ココヘリのマイページ→登山計画のページ→「②ヤマレコ・ヤマップで作成→ココヘリへ登山計画を共有ください」に先程のURLをペーストする。
ペーストしたら「送信」をクリック。
これでココヘリへの登山計画情報共有は完了です。
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YAMAPに登山計画を提出すると、その山が例えば、埼玉県の場合、埼玉県にも自動に提出完了となります。
ただし、47都道府県全てが、埼玉県のように自動提出されるようにはなっていません。 詳細については、YAMAPの次のページを参照してください。
登山計画、提出後の修正
県など、そしてココヘリに登山計画を提出・共有した後の修正についてはどうするか。
YAMAPで登山計画を選択、右上の「・・・」から「取り下げ」をクリック。
日程などを修正し、登山計画タイトルには「・日程変更、・行程変更」などを付加したほうが良いと思う。
修正作業完了したら、再度、「YAMAPに登山計画を提出する」をクリック。
自治体にも同時提出される。
ココヘリについては、URLは変わらないはずだが、万一のことを考えて、修正した後のYAMAPの登山計画のURLをコピーして、ココヘリにペーストして「送信」。
登山後のフィードバック
登山計画に基づく山行を無事終えたあとは、計画との差異を分析する。
差異が発生するのは当たり前のことだが、そもそもその違いは何から起きたか。
休憩時間を含めた行程の問題、道迷い、自分や同行者の体調、体調に問題はなかったがコースタイム倍率の違いなどなど。
ここでわかったことをメモしておいて、次の登山計画作成に活かす。
YAMAPの記録として、登山記録を残すことが便利だし、その記録のなかにフィードバックを記しておけば、後々の登山の参考にもなりますし、他のYAMAPユーザーの参考にもなります♪
まとめ
以上、登山初心者でも登山計画を作詞・提出・フィードバックすることは大切だよ・・・ということをまとめました。
YAMAPなどの登山アプリを使えば、簡単に作成・提出・フィードバックが可能です。
誤字脱字&私の理解不足についてはご容赦。
それらは、後日、分かり次第修正していきます。